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TinkerBell World
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商品名
メーカーまたは取扱店発売店 サイズ(単位:ミリ)
年代 生産国
その他
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オリジナル・セル



オリジナル・プロダクション・セル(原画)
実際に映画で使われた世界に1枚しか存在しないオリジナル・セル
1953年公開時 背景は複製(模写)


 【映画の場面】
フック船長に囚われの身となったティンクはフック船長の巧妙な話術に騙されてピーター・パンの隠れ家を教えてしまいます。隠れ家の位置を地図に記すため、インク瓶に向かって飛ぶシーンがこのセル画です。



【セル画の構成】
ティンクと羽、妖精の粉の3枚のセルと1枚の背景、合計4枚で構成されています。
 
ティンクの体と羽はバラバラに描かれているため現存するセル画は羽が無いものも多いようです。このセルの羽も、どの時代か、ディズニーなのかショップなのかわかりませんが、羽を描いたセルが付け足されています。映画のシーンでは羽は半透明で背景が透けて見えますが、このセルの羽は背景が透けて見えません。また、映画のシーンではティンクの体の周りにエアーブラシで描いたようなフンワリとした黄色の光が表現されていますが、このセルでは見あたりません。当時はもう1枚そのセルが存在したのかもしれません。



【背景について】
元々このセルに付いていた背景はウェンディーの家らしき「屋根」の背景が付いていました。背景といっても白い紙に鉛筆(?)の線で描かれただけの、とてもあっさりした背景でした。
実際の映画に登場するダーリング家の家の屋根ではないため、もろに後付け感が出てしまっています。飛んでいることを表現しないとティンクの姿勢が不自然に感じてしまうのも理解できるのですが…。

『背景を実際の映画のシーンに合わせたらどうだろう』
背景を差し替えることでセル全体としての価値を下げる事になるかもしれないので少々迷いましたが、羽もオリジナルではないようですし、背景もアニメと同じシーンにしたくなり、画家の方にお願いして背景を模写していただき差し替えることにしました。



 【額装へのこだわり】
セル画購入にあたり、背景以外にもう一つ気になる部分がありました。それは額装です。
最初についていた額も悪くはないのですが、とてもシンプルだったので額装も原画に相応しい物にすることにしました。

オーダーなので時間はかかりましたが、主役のセル画に対して出過ぎることもなく、控えめ過ぎる事もなく絶妙のバランスに仕上げていただきました。

※1
普通は角と角を斜めに切って繋ぎ合わせるために境い目が出てしまいます。それを避けるため、繋ぎ目の無い方法で作っていただきました。手彫りならではの風合いで1953年にピッタリなアンティーク調に仕上がっています。

※2
この部分は背景に使用している黒の近似色で塗られています。フレームを引き締めと、絵と額全体の一体感を出す効果をだしています。

※3
画像で奥行き感を表現できていないのが残念。現物は緩やかに弧を描いてマット面全体を凹ませて奥行き感を出しています。

※4
※3で出した奥行きをさらに深めるため段差をつけています。画像では黒く影になっているだけに見るますが、実は手前側と奥側のマットの間に空間が開いているためにできる陰です。この構造により手前側のマットが浮いているように見えます。マットの素材は布地にしてさらに質感を高めています。
 

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